辨 |
ヒゴタイ属 Echinops(藍刺頭 láncìtóu 屬)には、旧世界に約120種がある。
E. bannaticus(花葱藍刺頭)
E. cornigerus(長毛藍刺頭) ヒマラヤ産 『週刊朝日百科 植物の世界』1-20
オクルリヒゴタイ E. davuricus(E.latifolius;驢欺口・禹州漏蘆・華州漏蘆・珠花漏蘆)
『中薬志Ⅰ』pp.498-503、『中国本草図録』Ⅲ/1395・『中国雑草原色図鑑』247
朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・華北・西北・モンゴリア・シベリア南部産
オニルリヒゴタイ E. dissectus(褐毛藍刺頭)
朝鮮・遼寧・吉林・黑龍江・河北・山東・内蒙古・極東ロシア産
コルリヒゴタイ E. gmelinii(砂藍刺頭)
遼寧・吉林・黑龍江・華北・西北・モンゴリア・西シベリア南部産
『中国本草図録』Ⅲ/1394・『中国雑草原色図鑑』248・『週刊朝日百科 植物の世界』1-20
タカサゴヒゴタイ E. grijisii(華東藍刺頭・東南藍刺頭) 臺灣・華東・廣西・河南・山東・遼寧産
トウルリヒゴタイ E. pseudosetifer(羽裂藍刺頭) 河北・山西産
ルリタマアザミ E. ritro(新疆藍刺頭・新疆漏蘆) 『中国本草図録』Ⅶ/3377
ヒゴタイ E. setifer(糙毛藍刺頭)
セイタカヒゴタイ E. sphaerocephalus(藍刺頭) 歐洲・カフカス・西&中央アジア・シベリア産
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ヒメヒゴタイは、別属別種。 |
キク科 Asteraceae(菊 jú 科)の植物については、キク科を見よ。 |
訓 |
和名ヒゴタイの語源は不明。
『大和本草』には、「平江帶(ヒンガウタイ)」と。ただし、このような漢語はない。
また、花屋で肥後台と呼んだことがある(小野蘭山)。 |
説 |
本州(愛知岐阜以西)・九州(長崎・大分・熊本)・朝鮮・河南・山東に分布。
絶滅危惧ⅠB類(EN) |
誌 |
中国では、オクルリヒゴタイ E. davuricus(E.latifolius;禹州漏蘆・華州漏蘆・珠花漏蘆)などの根を漏蘆(ロウロ,lòulú)と呼び薬用にする。オオバナアザミの誌を見よ。 |